こんにちは。
T・たまもです。
昨日は、いろいろあって更新しそびれてしまいました。
もう少し推敲したいな、なんて思っていると予期せぬことが起きて結局何もできなかったりします。
ということで、申し訳ございませんが火曜日の話の続きは、来週にして、今日は金曜日、いつものように読書の時間にいたしましょう。
今日ご紹介する本は小説。
作者はノーベル賞を受賞した詩人です。
せっかく受賞したものの、ソ連当局ににらまれていたパステルナークはノーベル賞を辞退せざるを得ませんでした。
この「ドクトル・ジバゴ」も、ソ連では出版できなかったそうです。
厳しい社会情勢はメロドラマの定番舞台でしょ。
いつだってどこだってそうです。
読んでも、何がそこまでソ連当局は気に入らなかったのか、私にはよくわかりませんでした。
(今、ソ連といってわからない方もいるのでは?と、ふと不安になりました。ソビエト社会主義共和国連邦は解体して現在はロシアとその他いくつかの独立国となっています。念のため。パステルナークはロシアのモスクワ生まれの人です。)
本当に色彩感豊かな、みずみずしい文章です。
主人公のユーラやヒロインのラーラの心がロシアの空や風景の中に溶け込んでいくようです。
また、そうすることで「超自然=運命」というものが信じられるような、ドラマティックなドラマになっているのです。
ロマンチックで、でもそれだけではない大河小説です。
もっと大長編になってしかるべきだと最初に読んだときは思ったくらい、主人公以外の登場人物たちの運命も気になってしかたありませんでした。