T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

言葉遣いは「です・ます」?「だ・である」?

こんにちは。

T・たまもです。

今週は、作文や小論文を書くときに注意すべき事を考えてみましょう。


 良く聞かれるのが、「です・ます(敬体)」と、「だ・である(常体)」と、どっちで書くのが良いかということ。


 基本的には統一されていればどちらでもかまわないと思います。
 現実には、何も指示しないと敬体で書く生徒が多い印象です。
 書いている内に、「これでいいのかな」という気分になって、冒頭の質問になるのでしょう。


 文学的な文章や、くだけた場面であれば、ある種の破調による効果を狙って文末の不統一は許されるでしょう。
 しかし、志望理由書のようなフォーマルな文章や、文体より内容が重視される小論文では、文末の不統一は、なれなれしい、軽い印象を与えます。
 従って、まずは敬体・常体いずれにせよ統一していることが大切です。


 敬体は「丁寧」で「優しい」印象を与えます。
 志望理由書などで、自慢話を書いても柔らかい感じになります。
 一方、常体は「歯切れの良い」「クールな」印象を与えます。
 小論文で使うと、ハキハキした感じになります。
 字数が制限されている場合は、敬体は字数稼ぎと見なされる危険があります。
 小論文には常体の方が普通なのはそのせいかもしれません。