こんにちは。
T・たまもです。
昨日の続きです。昨日は、テストの問題は、答え方が違うと正解にならないという話をしました。
前々から思っていたのですが、私の知っている昨今の高校生は、読解力以前に、そもそも問題をよく読まないで勝手に答える生徒がとても多い。
でも、小学生ではありませんから、答え方を間違えれば(分かっていても)正解とはなりません。
要求されている答え方を考えるのも、理解するのも、高校生の学力のうちだと私は思います。
焦っているのか、緊張しているのか、
「読みを答えよ」という問題に「意味」を書く。
「本文中の語を抜き出せ」という問題に自分で作文する。
「ひとつ記号を選べ」という問題に2つ3つ記号を書く。
アルファベットの記号が書いてあるのになぜかカタカナで答える。
きわめつけは名前を書かないで答案を書き始め、そのまま提出してしまう。
答案を返却されてはじめて「やっちまった」と思うのでしょう。
「でも答えは分かってたんだし、ケアレスミスは次から気をつければいいよね」
と、おしまいにしてしまうのではないかしら。
「ケアレスミスが多いのは実力です」と、中学受験の先生が言ってましたっけ。
なぜケアレスミスが多いのか考えて、根本原因を克服しない限りケアレスミスが減ることはありません。
そりゃそうですよ、問題読まないで答えても、ねえ。
出題の形式はある程度決まっていますから、問題を読む時間を解く時間に充てたい気持ちは分からないではありませんが。急がば回れですよね。
来年度から始まるはずの大学入試共通テストの記述式問題も延期されることになったとか。
自己採点とのズレが大きすぎるという点に関しては問題の根っこは同じ気がします。
少なくとも「答え方に対する厳密さ」に関しては、生徒は甘いと思います。
読解力を鍛えるには、いろいろ手段はあるでしょうが、「文章を精読する」のが、効果的であるということは異論はなかろうと思います。
が、いまどき、ちんたら一字一句にこだわって読むなんて、そんな授業をできる余裕も先生も生徒もまあまずないでしょう。
かくて「読み飛ばす」習慣だけがついていくのでした。
「読解力」が低下している・・・わけではないのでしょう。