こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は、小説です。小説はこうでなきゃねー、というバリバリのメロドラマです。
あら、私が読んだのは大岡昇平が訳してるのね。
やっぱり主人公は美形が良いよねー、と、この手の小説を読むたび思います。
リキ入るというか、思い入れが違うの。
気取って言うと、読者の共感てやつ。(筆者の偏見です。)
さて、主人公のファブリス君はコトをぶちこわしては周りの女たちが尻ぬぐいをしてくれる運のいいやつ。
私はヒロイン(て言えるのかな?)のジーナ夫人の方が活躍していると思います。
「赤と黒」でも、私の印象に残ったのはヒロインの方でした。
時に聖母マリアのように優しく、ファムファタル(魔性の女)のリリスのように妖しく、知恵と戦の女神アテナのように凜々しく。
フランス文学は、女性の描き方がうまいなあと思います。