こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介するのは小説です。
作者は美術家でもあり、挿絵も作者が描いています。
マダム・タッソーがフランス人だったとは知りませんでした (正確に言うとフランス生まれのスイス人らしい)。
よく考えると、タッソーって、たしかにイギリス人らしくない名前ですね。
その、後のマダム・タッソー、マリー・グロショルツの一生を描いた物語。
マリーは蝋人形の制作技術ゆえにサバイバルしていきます。
史実とは多少違うフィクションももちろん入っているようですが。
分厚い本でしたが、楽しい文体とわくわくする筋立てで、ぐいぐい読めました。
フランス革命期の話なので、ルイ十六世ファミリーが主人公の身近に登場します。
私は実はルイ十六世がお気に入り。
平和な時代だったら、王様らしくないいい王様だったろうに、と、この時代のお話を読むたび思います。
でも、彼は乱世を渡れる人ではない。
彼はルイ十六世であるが故に死ななくてはならないのでした。