こんにちは。
T・たまもです。
八月なので、平和に関する教材について、考えてみたいと思います。
日本の国語の教科書は小学校から高校まで、学年にひとつは近代の戦争を主題またはモチーフにした作品が入っています。
学習指導要領では絶対やらなきゃいけないものにはなってないそうなので(すみません、精査したわけではありません)、教科書を編纂する側に何らかの意図があるのでしょう。
終戦後、教材を選ぶとき、戦争文学に限らずすべての教材が敗戦のトラウマを感じさせるものになった、なんて説も読んだことがあります。
そういえば、「羅生門」にしたって「こころ」にしたって、古典的な定番教材(現代文)って名作には違いないけれど、結構悲惨なものが多いですよね。
で、話は戻りますが、戦争文学、あなたも読みませんでしたか、「おこりじぞう」とか、「ひとつの花」とか、「おかあさんの木」とか、「凧になったおかあさん」とか「字のないはがき」とか。
高校だと小説なら「黒い雨」「夏の花」「空き缶」「野火」など。
詩歌なら「私が一番きれいだったとき」「挨拶」「原爆小景」「産ましめんかな」など。
このほか、エッセイや評論、近代戦争でも第二次世界大戦ではなくベトナム戦争や朝鮮戦争を扱ったものまで含めると、なかなかの量になるでしょう。
続く。