こんにちは。
T・たまもです。
今の子どもたちは、ひょっとしたら保育園で紙芝居とかビデオとかで、さまざまな昔に、親しんでいるのでしょうか。
だといいなあと思います。
イソップとかグリムとか欧米の昔話もいいのだけれど、ぜひ日本の昔話もしていてくれるといいのですが。
プリンセスや魔法使いや西洋のお城だけでなく、打ち出の小槌とかお地蔵様とか、古事記や風土記や今昔物語や御伽草子由来のお話を知っていると、のちのち古典を勉強するときに、結構助かりますから。
auのコマーシャルが受け入れられているということは、現代の若者も桃太郎(草双紙他)や金太郎(古今著聞集他)や浦島太郎(風土記他)やかぐや姫(竹取物語)を知ってるってことでいいのよね。
あの格好も含めて。
そういえば、むかし、枕草子の中にある「香炉峰の雪」の話を授業でやっているとき、「誰もが知っているという前提で話をする」という例に、こんな話をしたことがあります。
「岡山のお土産にきびだんごをもらいました。で、『受け取ったからには、どこにでもついて行きますね』『そうですよ、今日から家来ですからね」という会話をしました。さて、どういうことかわかりますか?」
桃太郎の歌を知っている生徒はわかるし、知らない生徒はわかりません。
歌は知らなくても、岡山ときびだんごというキーワードでピンときた生徒もいたでしょう。
最近は時代劇も見ないし、和室で生活したことのない生徒も増えました。
古典を勉強するのも大変です。
まずは日本昔話を読んだり見たりして欲しいなあ。