こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本はエッセイ。
酒井順子「字を書く女 中年書道再入門」芸術新聞社
酒井さんは、以前書道を習っていたし、再入門と言ったっていろはや永の字から書くわけではありません。
さすが書道雑誌のお膳立てで、オトナの書道にふさわしいラインナップです。
考えてみると、字を書くだけなのに、なぜ書道は楽しいのでしょう???
アルファベットにはカリグラフィーというのがあるけれど、あれはレタリングに近い気がします。
表音文字ならではでしょう、と鼻息荒く考えてみたが、では仮名はどうなるんだって話ですよね。
何を隠そう、私は小学校4年生から結婚するまで書道を習っておりました。
中学までは「習字」、高校生になったら「書道」と、月謝袋の標題も変わり、なにやらアートなものを習っているのだなと自覚しました。
墨をする匂いや、筆を紙の上に下ろすスリリングな瞬間が私は好きでした。
今考えてみると、なぜ結婚するからといってやめる気になったのか意味が分からない。
先生も「そうですよね~、おめでとう」としか言わなかったのは時代のせいとしか思えません。
いずれにせよせっかく結構な段位までいっていたのに、それきり。
最近また始めて、楽しくて仕方ありません。