こんにちは。
T・たまもです。
昨日の続きです。
学校で教員が作って印刷する最重要プリントは、定期考査の問です。
私の担当科目は国語なので、枚数がどうしても多くなります。
手書きの頃は3枚までと自主規制していましたが、ワープロがある現在は欲望の赴くままに作る事ができます。
しかも、両面刷りにして、冊子にすればもう無敵です。
数年前、当時の勤務校で、学校内で使う紙がすべて再生紙になりました。
「わーい、白くて綺麗!」
それまで、ざら紙で印刷していた定期考査問題をすべて再生紙で印刷し、いつものように冊子にし、答案封筒にクラスごとに入れ、ロッカーにしまいました。
試験当日。
担当の教員が答案封筒を3センチごとにくぎられた特製棚に入れてゆきます。
私の答案封筒が入っていません。
ギョッとして周りを見ると、向かいの長机に積んであります。
「どうしたの」
「見れば分かるでしょ、入らないんですよ」
これまでと同じ枚数なので気づかなかったけれど、再生紙を二つ折りにしているため、封筒がぶ厚くなっていたのでした。
以後、机に積まれる答案封筒は私のものだけでなく次々と増えていきました。
あの特製棚は、まだ使われているのかしら。
パソコンが普及すれば、ペーパーレス社会になる、などと言ったのは誰でしょう。
少なくとも学校では、プリント地獄は当分続くに違いありません。