こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は、エッセイ。
で、いいんだよね・・・?
実は小説だと思って読み始めて、3話目くらいで「あれ?」と気づいた私なのでした。
だって、ホントに怪談なんだもの。
著者はそういう体質らしく、さまざな体験があり、また体験を持つお知り合いも多いので、話に事欠かないらしい。
特技は一人百物語、って、ウィキにありましたよ。
住宅だって車だって、「おさがり=中古品」はたくさん売っています。
アンティーク、なんて呼ばれるものになると、貴金属にはいわく因縁のあるものがあったりします。
着物もそのひとつ。
人の身体に近いものほど、また作った人(制作者でも、注文者でも)が魂を込めていればなおさら、モノなのにチカラを持ってしまうのかもしれません。
着物好きなら、覚悟の上で「おさがり」は着なくてはなりません。
お金持ちならいざ知らず、すべて新品をあつらえられるほど着物は安くありませんからね。
親や親類、友人のお下がりなら由来はわかっているけれど、リサイクルとなると、ある種さらなる覚悟が必要なのです。
「私の所へ来たのだから、縁があったのだ、着てもらえれば着物もうれしいよね」
と、私などは、自分と着物にそう言い聞かせております。
それにつけても、気になるのは「着物が人を選ぶのだ」というこの著者の説。
たしかに、私にも手に入れたまま袖を通していない着物や帯が何枚かあります。
しかも、その中には自分のために自分であつらえたモノもあります。・・・
機会なのか、時期なのか、それとも・・・。
来年こそは着て、主人は私なのよ!とマウンティングしたい所なんですけど・・・。