T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

教室で目に入るものといえば その1

 こんにちは。

 T・たまもです。

 

 教室の正面、黒板の上に、目標とか、格言とか、掲げてありますか。

 よく、校長室にはエライ人が書いた色紙なんぞが飾ってあったり、校門を入ったところに、校訓を彫った石碑が建っていたりしますよね。

 結論から言えば、ないよりあった方が絶対に良いです。

 自分の部屋の壁に、「絶対合格!」の張り紙をしておくようなものです。

 耳に入る言葉と同じで、いつも目に入る言葉は覚えてしまいます。

 そして、それは精神にしみこんでいきます。

 要するに暗示にかけるようなモノですね。

 目にタコができる、ということももちろんあります。

 でも、それが「当たり前」であるならば、ポジティブな言葉でありたいと思いませんか。

 「絶対失敗する」なんて呪いの言葉を飾っておきたいとは思わないでしょ。

 
 昔、授業で「ふわふわことば、ちくちくことば」という語彙の授業をしたことがあります。

 「ふわふわことば」は、聞くと気分が良くなる、元気になれるポジティブなことば。

 「ちくちくことば」は、聞くと嫌な気持ちになる、落ち込む、ネガティブなことば。

 単語でも、ことわざでも、誰かのセリフでもいいよ、ということでプリントに書き出させました。

 後に「ふわふわことば」から選んで作文の御題にしました。

 で、ふわふわことばはみんな楽しそうに書きます。

 発表するときの雰囲気もすごく和やか。

 ちくちくことばの方は、書くだけでいや~な顔をみんなするんです。

 でも、ちくちくことばの方がたくさん書き出せるのです。

 人間って複雑、と思いました。

 つづく。