T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

航空機開発を由来とする心理現象を表す言葉 「コンコルドの誤り」その1

 こんにちは。

 T・たまもです。 

 今回は、長谷川眞理子の「コンコルドの誤り」という評論を取りあげてみようと思います。

 筆者の長谷川眞理子さんは、進化生物学者総合研究大学院大学教授と、当時の教科書にはあります。

 専門は行動生態学だそうで、現在は同大学の学長。

 総研大のホームページには、

「野生のチンパンジー、イギリスのダマジカ、野生ヒツジ、スリランカクジャクなどの研究を行ってきた。最近は人間の進化と適応の研究を行なっている。」

と書いてあります。

 この評論も、人間の行動と動物の行動を比較しています。


 『科学の目 科学のこころ』(1999年)というエッセイ集が出典です。

 現在でもアマゾンで入手できるようですね。

 教科書では評論の分類ですが、エッセイ集、ですので、取っつきやすい話題がつかみになっています。

 当時、「コンコルド」という機種の旅客機がありました。

 超音速機というのが売りで、私もテレビで見たことがあります。

 開発途中で採算が取れないことが判明して、就航した1976年に製造中止になるといういわく付きのシロモノです。

 運航は2003年に停止しましたが、このコンコルド開発と商業的失敗を由来とする心理現象を表す言葉として、

コンコルドの誤り」(コンコルド効果、コンコルド錯誤とも)

が、現在でも残っているのです。

 つづく。