T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

初めてお芝居の台本を書いたのは・・・ 戯曲 その1

 こんにちは。

 T・たまもです。

 昨日は春のちくちくまつりに夢中になって、更新し忘れました。

 今週は久々に創作活動を取りあげたいと思います。

 

 戯曲というと、上演を前提としない文学上の分類のひとつです。

 脚本というと、舞台や映画やテレビドラマの感じ。

 台本というと、ストーリー以外の、たとえばコントとかバラエティとかも含む感じがします。

 シェイクスピア三谷幸喜にははるかに及ばずとも、どうせ書くならやっぱり上演したい。

 舞台でもテレビでも。

 と、欲が出てしまうのが素人の恐ろしさ。

 テレビドラマなど見ていると、

 「会話だけじゃん、これなら自分にも書けそう」

と思いませんか。

 私はそうでした。

 

 初めてお芝居の台本を書いたのは高校生のとき。

 文化祭で上演する劇の台本です。

 オリジナルではなく、「偽原始人」という長編小説を、そうですね、40分くらいの脚本にしたのではなかったでしょうか。

 何しろ初めてだし、プロの作品をリライトするのですから、原作はなるべく生かしたくて、いろいろなエピソードを細切れにしてぶち込んだ気がします。

 思ったより長くなってしまって、役者から「セリフが多い!」と嘆かれた気もする。

 幸いだったのは登場人物がそんなに多くなくて、役者の決定が早めに出来たところでしょうか。

 文化祭後、ある先生に、

「やっぱりテレビドラマの影響かなあ、場面転換が多すぎて残念だった」

と言われました。

 「暗転の場面転換が多いと、観客の集中力が切れてしまう」

というようなことをおっしゃっていて、

「あ、そうか」

と腑に落ちた気がしました。

 つづく。