こんにちは。
T・たまもです。
菊は中国原産ながら、ほとんど日本の国花と化しているのはみなさまもご存知の通り。
四君子(菊、蘭、竹、梅)のうち、日本に自生種があるのは蘭だけらしい。
といっても、現在私たちが「蘭」といって思い浮かべるものかどうか・・・。
桜は、一番有名なソメイヨシノは江戸で開発された園芸種ですが、元々日本に自生した品種も多かったようです。
菊、といえば、菊花展で見かける管物や厚物の華麗な花や、小菊であっても懸崖仕立てのようなゴージャス!な菊ですよね。
皇室の御紋にもなっているし、高貴な花の印象です。
現在の暦だと十月の季候の良い時期です。
写真のお菓子には「夏菊」という名前があるのです。
練りきりですが、上に懸けてある山芋入りの羊羹が、とぅるんとした艶を与えています。
いったい、どういう菊をイメージしているのでしょうか。
と、思ったら、菊には四季それぞれ咲く品種があるそうな。
特に、早咲きの菊はお盆咲き菊として、お供え用に絶大な需要があるのだとか。
なるほど、そうすると「夏菊」という名には、一足早い秋のイメージだけでなく、お盆やお彼岸の「死者への供養」というイメージが加わるのですね・・・。