こんにちは。
T・たまもです。
弥生美術館へ行ってきました。
今、「谷崎潤一郎をめぐる人々と着物」と題して、展覧会をやっているのです。
谷崎といえば、耽美主義の御大。
私もいちおう有名どころは読んでおります。
また、妻譲渡事件くらいなら、知っている。
(妻譲渡って、この令和の世では炎上必至の人権無視なネーミングです)
詳しくはウィキに譲るとして、当然ながら女性たちの着ている着物は今見ればアンティーク。
たとえ当時の最先端モードといえども。
もちろん、今見ても
「モダーン!」
「着てみたい!」
と思うようなものもあります。
谷崎ほどの文豪ともなれば、ファッションでその登場人物のキャラクターや情景を表現するなど当たり前のこと。
しかも、大正期、昭和初期は依然として身分制社会が残っていましたから、風俗や身分を描くのにも服装というのは大切な要素です。
「伊豆の踊子」の中で、主人公が学生帽(エリートの象徴)、踊り子の兄が鳥打ち帽(庶民の象徴)なんて言うのもありました。
これは川端康成か。
展示替えをしているのか、写真にはあるのに展示されていない着物もありました。
以前、国立博物館でやった「きもの展」がすごすぎたので、比べてはいけないのですが、ちょっと残念でした。