こんにちは。
T・たまもです。
今日は、みちくさ。
昔、「人間は海派と山派がいるんだよね」と言った人がいます。
要するに「海が好き」か、「山が好き」かってことですが。
その方は「ぜったい海派」でした。
私も「海派です」と、同志を見つけた思いでした。
「海って見飽きないですよね」
「砂で遊んで、波打ち際で遊んで、磯で遊んで」
「浮かびやすいから、浮かんで揺られてるだけで楽しいし」
「じりじり太陽が照って、空も青くて」
「ザザーンて波音がして」
山派に言わせれば「あんな暑いとこ」なんですけどね。
なぜ海の方がすきなのかなと考えると、これは1つには母の田舎が海に近かったということともう一つには育った場所に川があったということが原因ではないかと思うのです。
母の田舎に帰省すると、一日は海水浴でした。
今考えれば、海に近いと言っても車で出かけたのですから、それなりの距離はあったのでしょう。
犬吠埼の灯台に登って、360度(ほんとはそんなにない)の水平線を見て、「地球って丸いんだ~」と感動したのを覚えています。
太平洋は銀色に光り、父が「あそこに石になった犬がいるんだよ」と、磯を指さしました。
あんな大きな犬がいるわけないのに、「へ~そうなんだ」と納得していた自分が懐かしい。
川は、多摩川です。
多摩川と言えば、はるか奥多摩の地から太平洋まで、東京神奈川を横断している一級河川。
私の育ったところはちょうど中流に位置します。
浅瀬と急流と淵と中州があり、「遊ぶ」といえば3回に1回は多摩川の土手か川辺で遊ぶことでした。
さまざまな思い出が多摩川とともにあると言っても過言ではありません。
ああ、「水が好き」なのだな、と、気づいたのはいつのことだったでしょう。
私が死んだら、沖縄の海に散骨してね、と周囲には言っています。
究極の海派です。