T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

読書の時間 「ポオ小説全集」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 

 今日ご紹介する本は、小説。

 

エドガー・アラン・ポオ「ポオ小説全集Ⅰ~Ⅳ」東京創元社

 

 創元推理文庫から、この小説全集と「詩と詩論」が出ています。

 今調べたら、版を重ねているようですね。

 面白かったのはレビューで、当然ながら第1巻が一番多くのレビューがあり、低評価もけっこうあります。

 第4巻と、「詩と詩論」は最高評価のみ。

 なんだか笑ってしまいました。


 私自身はまあ、こういうのが好きな文学少女でしたので、うっとりしながら読んでいたわけです。

 ハリー・クラークによる口絵もおどろに美しく、真似して描いたっけなあ・・・。

 英語の宿題で、原語でも読んだ「黄金虫」や「黒猫」、もはや古典の「モルグ街の殺人事件」、映画で見てあらイメージ通り!だった「ウィリアム・ウィルソン」、「アッシャア家の崩壊」。忘れがたい印象の「陥穽と振り子」、美しい魔女たち「ベレニス」や「モレラ」。

 ポオらしい作品ばかりなのに、結構バラエティに富んでいます。


 若いうちに読んでおいて良かったと思います。

 ポオはアメリカ人ですから、アメリカ人らしいユーモラスな作品もあるのですが、やっぱり詩と同じでロマンチックなものの方が私は好き。