T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

ワイルドな見かけと味わいだから・・・おやつの時間

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吾妻まんじゅう

 こんにちは。

 T・たまもです。

 黒糖風味の皮に、つぶしあんが入ったおまんじゅう。

 温泉まんじゅうはだいたいそんな感じですよね。

 利休まんじゅうとも言いますね。

 千利休が気に入っていたから、と思っていましたが、黒砂糖が奄美琉球から来たものなので、琉球がなまって「りきゅう」になったという説もあるそうな。

 白砂糖は千利休の時代には珍しかったはずなので、現在ある洗練されたお菓子は利休はそんなに食べていなかったと思うけれど。

 いずれにせよ、見かけも味も素朴。

 このおまんじゅうは焼き菓子なので、利休まんじゅうとは言わないのかもしれません。

 

 話がそれました。

 ということで、素朴な見かけというところから、「あずま」なのではないかと私は推理しています。

 あずまと言えば、東。

 東国地方を指す地名です。

 「吾妻」という当て字は、ヤマトタケルノミコトが、妻を失ったとき(現在の神奈川県走水のあたりです)に「吾妻はや(私の妻よ!!)」と嘆いたところから「あづま」と呼ばれるようになったという神話があります。

 そんなロマンチックな地名ながら、「あずま」という語は、「東国地方」が持つ「はるかな国(京の都から見て)」、「田舎」、「野蛮」、といった、良くも悪くもひなびた(エキゾチックな?)イメージを持つ語だったようです。

 真っ白なきめの細かい皮にこしあんが入ったじょうよまんじゅうと比べると、ワイルドにはちがいない。