こんにちは。
ついに片付けに手を付けましたが、午後3時には疲れて飽きて、「やっぱり、作る方が好き。」と思うT・たまもです。
今日もスピーチの続きです。
「巧言令色少なし仁」と古人はいいました。
あまりスラスラと途切れなく話すと、聞いている方は頭に残らないことも多いです。
かといって、あまりにもつっかえつっかえだと、集中力が切れてどうでもよくなるか、嫌になってきます。
答辞や送辞を指導するとき、私がよく言っていたのは「聞いている人と会話をしなさい」でした。
要するに間をとれということなのですが、適切な「間をとる」って、それができればプロの俳優になれるくらい難しいですよね。
自分の原稿を読み上げるとき、声の大きさやスピードにメリハリを付けるとか、文の最初と最後をはっきり発音するとかは、聞き取りやすさの点で当たり前のことです。
文の区切りで、相手が返事をする時間を意識することが、「聞いている人と会話する」ということです。
自分が「おめでとう」と言ったら、相手が、「ありがとう」という時間だけ間をとる。自分が、「お世話になりました」と言ったら、相手が「いえいえ、こちらこそ」と言う時間だけ間をとる。
「間をとる」ということの、具体的な指示が、
「聞いている人は、あなたの言葉にかならず心の中で返事をしている。その返事をあなたは心で聞いて、それから次の言葉を声に出すんですよ」
なのです。