こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は、講義録。
2000年に行われた日本縦断講演会「日本の漢字文化」の講演記録を元に石川忠久先生の講義を編集したもの。
新刊で買ったのに、ずーーーっと積ん読だったのです。
この巣ごもりがなかったら、まだ寝かせたままだったかもしれません。(いよいよ読むものがなくなってきているのです・・・)
石川忠久「石川忠久 漢詩の講義」大修館書店
とはいえ、読めて良かった!
読みごたえのある本でした。
著者はこのとき二松学舎大学の学長。
講演ですから素人にも中高生にもわかるように、ウケるように(?)、言葉や題材を選んでいるのが分かります。
漢詩は日本人にとって古典ですから、教養でもあるし、文化でもある。
すごいことです。
ヨーロッパ人にとってのギリシャ神話やラテン語に似ているのでしょうけれど、消化の仕方が半端じゃない。
ときどき、現在の教育の中で漢文が軽んじられているのを憤る言葉が出てきます。
漢文の面白さを知らないで高校を終わるなんて、もったいないよね、と私も思います。