こんにちは。
T・たまもです。
泥水から立ち上がる長い茎にゆったりと咲く多弁の花はいかにもすがすがしく美しいものです。
似ている花に睡蓮もありますが、花の大きさがずいぶん違います。
仏様が座れそうな大きさですよね。
これは上野の不忍池で撮影したものですが、このときはまだつぼみが多くて、極楽のような満開は見られませんでした。
昔、旅行中に花が満開の蓮根畑に遭遇したことがあります。
極楽とはかくや、と思う美しさ。
思わず車から降りて見入ってしまったことでした。
汚い泥から美しい花を咲かせる蓮を、悪行から芸術を生み出すのにたとえたのは本居宣長だったでしょうか。
泥の中にも蓮根という滋養を実らせている(根っこですけどね)、哲学的な植物なのでした。