こんにちは。
T・たまもです。
久しぶりに読書の時間です。
吉森保「ライフサイエンス 長生きせざるをえない時代の生命科学講義」日経BP
オートファジーについての本です。
著者は大阪大学の教授です。
とはいえ、素人向けの本なのでとてもわかりやすく書かれています。
前半は「科学的思考のしかた」について多くのページを割いています。
科学者にとってとても大切なコトであると同時に、素人にも身につけて欲しいコトなんだなと感じました。
後半はオートファジーについての講義です。
が。
読みながら
「なるほど~」
と思っていたのに、こうして読み終わって説明してみろと言われると、さて、
「若返りの細胞?」
みたいなアホな要約になってしまうのでした。
本文では
「簡単にいうと細胞の中の恒常性を保つ役割をするもの」
と説明されています。
間違いではないですね。
ただ、これが働くべきところでうまく働かなければ、健康は保たれません。
だから、オートファジーを妨げる役割を持つタンパク質もあるのでした。
たいそう勉強になったのでした。
たまにはこういうのも必要です。
私がへえ、と思ったのは、「老化」が種の存続のために人類(というか、老化する生き物全部ですが)が選択した方法だ、というくだりです。
アホウドリなどは、死ぬ直前まで若いそうで(文字通りピンピンコロリ!)。
まあ、確かに、人類は肉体的には弱い種族ですからね。
長生きした者(といっても40歳とかですが)から死んでいかないと、そうでなくても子供が育ちにくい環境にあった原始時代は人口が保てないでしょう。
シビアだなあ。