こんにちは。
T・たまもです。
先日、お呼ばれした初釜で主菓子に花びら餅をいただきました。
画像は残念ながらその時のものではありませんが(実は写真を撮るのを忘れてパクついてしまったの)、お正月のお菓子としては、花びら餅はメジャーなものですね。
密漬けのごぼうとみそあんが美味しくて、姿も白のお餅にピンクが透けてうるわしい。
「この花びら餅の由来は何でしょうね」
と話題になり、
「和菓子のことなら・・・たまもさんご存知?」と、突然振られた私。
裏千家では初釜のお菓子と決まっているそうな。
席主の先生(裏千家ですよ!)に振ってよ~、と思いつつ
「たしか、宮中のお正月の料理だったかお菓子だったかをアレンジしたものではなかったでしょうか」
と、アセアセ答える私。
すると、正客をつとめていた方が
「ああ!なるほど」
と納得の表情。
この方は国会議員さんなのでお正月に皇居にお呼ばれする機会があるそうです。
「そういえば、出たお料理の中に花びら餅とそっくりな姿の料理がありました」
お客のみなさんは興味津々。
「でも、現代の味覚からすると、薄味過ぎるというか、恐れ多いことながらあまり美味しくない・・・」
一同爆笑。
茶道に関しては素人の方でしたが、これだけで正客のお勤めを立派に果たした、茶席の会話でした。
ちなみに理研ビタミン株式会社のホームページにはこうあります。
「「花びら餅」は、新年に食べるお祝いのお餅で、平安時代宮中で元旦から3日間、長寿と延命を願って固いお餅を食べる「歯固めの儀式」に用いられていた「菱葩餅(ひしはなびらもち)」に由来しています。新年の宮中参賀に出た公卿たちは、紅白の餅とごぼうを持ち帰って、京都ならではの白みそを使ってお雑煮を作ったそうです。」
Kanrοのホームページには菱葩餅はみそを包んでいるのでその組み合わせから「宮中雑煮」「包み雑煮」とも呼ばれるとありました。
もちろん、甘くない。
なるほど、これが原形の料理なのですね。
私の答もおおかたは合っていたようです。
お餅については現在は店によって餅だったり求肥だったり雪平生地だったりします(同じ餅生地でもちがうのよ)。
食べ比べると楽しい。
宮中から出てくれて良かった。