こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は、教養書。というより、雑学本ですね。
文響社編「1日1ページ以外と知らない東京のすべて365」文響社
それなりに私は知っている方だと思うけれど、それでも「へえ、そうだったんだ」という話がたくさんあり、勉強になりました。
ひとつの話題1ページなので、読みやすいしね。
今も昔も大都市の東京。
といっても、江戸幕府がインフラ整備するまでは「あずまえびすの住む田舎」だったとは思います。
京都よりも波乱に富んだ人生(街生?)だと思うのは東京育ちのせいでしょうか。
なのに、その波乱は大きくて街は破壊され、そのたびに新しい都市に変わっている。
不死鳥のようによみがえるというより、フランケンシュタインというか、ベツモノになっている気がします。
徳川家康の江戸の街づくり。
江戸時代には火事やら地震やらがあり、そのたびに建て直し。
戊辰戦争後の西洋化。
関東大震災後の復興。
そして太平洋戦争後の復興。
元の町並みなんて、どこにあるのやら。
というか、元の町並みってどれ?ですよね。
江戸、東京の人間は新しもの好きな気がします。
つまり、東京(江戸)の人間は、変わるということにこだわりがないのかな。
どうしてかというと、恒久的なものはないと言う意識(一種の諦観)が江戸っ子にはあるから。
また、東京(江戸)を仮住まいと思っているよそ者が多い都市でもあるから。
火事と喧嘩は江戸の花と言うけれど、町並みも人間関係もあっという間に変わる。
それは刹那的に住み心地が良ければかまわない人が多いということ。
現代の東京でもそうですね。
ただ、大都市は当然ながらマイナスのオーラも大きいわけで、そういうモノも引きつけてしまうのよね。
どんどん変わるから、犯罪者も化け物も隠れやすいの。
この本は3センチくらいの厚みのある本なので、手元に置いてちびちび読むのがよろしいと思います。
私は諸般の事情で、最初からどーっと読みましたけどね。
疲れちゃいます。