こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本はサイエンス・ノンフィクション。
ブライアン・サイクス「イヴの七人の娘たち」ヴィレッジ・ブックス
母方で伝わってゆくDNAから人類のルーツを極めていく、壮大な研究のお話です。
ブライアン・サイクス先生は遺伝子学者で、オックスフォード大学の先生。
当然地元イギリスで、人類の化石から抽出したDNAを祖先に持つのは誰か?と調査が始まります。
現代の人々が協力を惜しまないのが不思議なような、当然のような、不思議な感じがありました。
自分の先祖が何者か知りたい、という気持ちはあるけれど、5000年前とか10000年前とか、もうほとんど非現実の世界だし。
なんだか、現代人って、「原始人は人類の黒歴史」と思っているんじゃないかという偏見が私の中にあるんですね。
原書は専門書なので、私が読んだ邦訳はカットされているところがいくらかあるようですが、素人には十分、壮大なミステリーです。