T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

日本の古典をマンガ化したら・・・? 読書の時間「ぼおるぺん古事記」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日ご紹介する本はマンガです。

 コミックエッセイでもない、ホントにマンガ。

 あら、でも帯には「絵物語」って書いてあるわ。


こうの史代ぼおるぺん古事記(一)~(三)」平凡社

 

 古事記の上つ巻、神代編のマンガ化です。

 でも、学習マンガとは一線を画します。

 なにって、原文(あ、もちろん、かな交じり文にはされていますが)ですべて書いているのがこのマンガの面白いところ。

 註がたくさんついているし、絵がありますから何を言わんとしているかはだいたいわかります。

 登場人物(神様がほとんどですが)も、キャラクターに応じた姿(現代風のアレンジも多い)で描かれているのでとても楽しい。


 こうの史代さんといえば、出世作「この世界の片隅で」をはじめとした原爆ものが有名ですが、こちらはおおらかな世界観が持ち味。

 私は須佐之男命(すさのおのみこと)のだだっ子ぶりが気に入っています。

 そして、石長比売(いわながひめ)!

 描き方の発想がすごい。

 石長比売の本質を的確に表しているわ~と、感動していたのでした。

 どんな風にって?

 ぜひ、本をご覧あれ。