こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は漫画です。
「ぼおるぺん古事記」はボールペンで描かれていましたが、これは、筆・・・筆ペンなのかな?
金属のペンではないと思う。
鉛筆にしては線の幅が豊かだし。
なので、鳥獣戯画風味の登場人物(人物っていうか、動物たち)にはふさわしい画風なのでした。
漫符というのは、漫画の中で表情や行動を示すための記号のことです。
ふきだしも普通のしゃべり方ならセリフを○で囲み、怒鳴り声を表すときは☆みたいなトゲトゲでかこみますよね。
これも漫符のひとつ。
人物の顔に縦じまを半分くらい入れると気落ちや心配の表情を表すし、十や廿みたいな印をいくつか頭の横につければワイワイキャピキャピな表情になる。
ということで、日本の漫画に数多く出てくる漫符を、漫画で説明しようという画期的な内容なのです。
描いてみようと思ったこうのさんもツワモノですが、面白がってOKを出す担当さんもえらいわ。
外国のコミックにも漫符はあるのかしら。
チャーリー・ブラウンやスヌーピーは、憮然とするとき、ごちゃごちゃした竜巻っぽいのを頭の上に浮かべていた・・・
今アメコミをちょっと見ましたが、スーパーマンなんかは汗のしずくとかびっくりしたときのトゲトゲはあるみたい。
でも、例えば瞳が炎になったり(熱情)、瞳がハートになったり(フォーリンラブ)、口の中に牙が生えたり(激怒)ってあまり見かけない気がする。
日本の方が豊かなのか漫画の種類によるのか。
考えてみれば、人間の表情をデフォルメする方法の1つだと思うけど、しずく1つで涙になったり汗になったり、なかなか合理的な描写方法です。
表情に乏しいという日本人の繊細さの現れ、なのかも。