こんにちは。
T・たまもです。
今日紹介する本は、どういうジャンルになるのでしょう。宗教関係のハウツー本?
門賀美央子「自分でつける戒名」エクスナレッジ
ちょっと思うところあって、戒名について調べてみたくなったのです。
戒名が仏弟子になった証にいただくものということだけは知っていました。
だから、生きているウチに出家した人は、生きているウチに戒名をいただくし、在家の人は死んでからいただく。
いや、待て、たしか空海は自分で「空海」と戒名つけてたよね?
たとえば、かの一休さんは「一休宗純」、武田晴信は「信玄」、位牌には「□□□□居士」、いろいろ文字数があるが、何でだろう?
と、まあ、知っている人なら吹き出しそうな疑問を解決したかったわけです。
もちろん、宗派やお寺の方針でいろいろ違いはあるらしいのだけれど、基本的な入門書としては、とても勉強になる本です。監修は松原日治さん。
自分でつけるのは「自誓戒名」というそうです。
自分の決意(本来は空海のように仏道に関する決意なのでしょう)を表現したもの、というのはすごくいいなあと思いました。
日本は俗名も、日吉丸→藤吉郎→秀吉のように、身分や立場で変わっていったものですが、そこに「出家」という要素が加わると考えればいいのでしょうか。
師匠となる僧侶がいれば、その方に戒名をつけてもらうのが、筋。
それは、さまざまな芸道などでも同じですね。
でも、自分でつけて師匠に認めてもらうというのもあるようですから、あるいは戒名を自分でつけるのも、一理あるのかも。