こんにちは。
T・たまもです。
先週に引き続き、練習問題としてのテーマ「個人情報」について。
先週は、問題提起のポイントとして、①個人情報の提供のしかた、②収集のしかた、③利用のしかた、④事故が起きたときの対処のしかたが「本人の了承を得る」という原則にのっとっているか、考えましょうと書きました。
今週は、それぞれについて、もう少し詳しく考えてみましょう。
3 意見を考えるうえでの視点
①個人情報の提供のしかた
個人情報には、その個人自身が持っている情報と、その個人以外が持っている情報があります。
後者の中には、その個人本人も内容を知らない情報もあります。
これが一番やっかいな情報と言えるかもしれません。
だれが、どのように、本人の了承(内容、期間、対象)を得て、他人に個人情報を提供するのが適切なのか、それが目の付け所です。
②収集のしかた
昔(今でも?)学校の生徒名簿が高く売れるという話を聞いたことがあります。
個人情報は集める方にもメリットが大きいのです。
ネットで買い物などをするときに「会員登録」をします。
基本情報の登録といいながら、なんでこんなことまで聞くんだろうという質問ありますよね。
よく見ると必須条項でもなかったりして。
あわよくば、そんなこんなの個人情報を集めようとしているのですね。
お金になるということでしょう。
そして、一度会員登録をさせたら、その個人のアクセス動向が集められる。
少々のポイントと引き替えに、私たちは企業に個人情報を売っているというわけです。
「本人の了承を得る」ために、個人情報を収集する側はさまざまな工夫をしています。(ポイント5倍したり、各種クーポンをつけたり)
それが倫理的に正しいかどうか、それが目の付け所です。