T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

小論文練習問題 「個人情報」その1

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今週は、小論文の練習問題として、「個人情報について」をてーまに取り上げてみましょう。

 個人情報についての問題は一度は書いておかなくてはいけないお題でしょう。

 情報漏洩によるさまざまな実害については言うまでもありませんし、それを阻止するための方策が今度は国家による情報統制につながりかねないというアンビバレンツに至るまで、論点に事欠きません。
 中学生、高校生程度の年齢ならば、個人情報を守るメリット・デメリットを理解できると思いますから、自分の体験と知識をしっかり結びつけていくことが大切です。

 

その1 個人情報とはなにか
 個人情報とは、個人を特定するための情報のことです。

 たとえば、名前とか、住所とか、誕生日とか、所属している学校とか部活とかですね。

 学校と部活と誕生日が分かれば、名前が特定できます。いくつかの情報を組み合わせて絞り込んでいけば、個人を特定することはできるわけです。まるで名探偵が犯人を特定するように。


 やましいことをしてるわけではないのなら、別にかまわないじゃん、と言いたいところですが、やましくなくても他人に知られたくないことはありますね。

 あの子に片思いしていることを、アイツに知られたいですか?

 ましてや見ず知らずの人間が、自分が教えたわけでもないのに知っていたら、どういうヤツだ、と私なら思います。


 そう、個人情報とは、人によって「知られても良い」と思うハードルの高さがちがうのです。

 したがって、本来は、本人が了承しない限り、個人情報は家族にも知らせていいことではありません。

 本人の了承がなくても良いのは、それが他人に知らされないと危険である、という場合に限られます。

 本人の了承を得ない場合は、個人情報を提供できる人間の良識が問われることになります。たとえば指名手配の犯罪者なら、写真から性癖まで手配書に書かれて駅に公開されますよね。

 おそらく、それを「本人の了承もなくやったらダメ」と言う人は少ないと思います。では、逆に犯罪の被害者の個人情報ならどうでしょうか。論の分かれるところです。