T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

読書の時間 「包帯クラブ」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日紹介する本は、小説です。

 

 天童荒太包帯クラブちくま文庫

 

 天童荒太の小説は、どうも重そうというか、私はちょっといまだに挑戦できないでいるのですが、この小説はあまり分量がなかったので、手に取りました。
 かわいい、せつない小説です。


 「包帯」というのは、子どもにとってロマンです。

 子どもの頃、保健室で怪我したところに包帯を巻いてもらう、もしくは巻いてあげるというのは、やりたいことの上位3位に入っていたという人は実は多いのではないでしょうか。
 目に見える形で「手当て」をしてもらうこと。

 心の傷には、巻いてあげる目に見える包帯がありません。

 だから、その傷が本人にもわからない。

 「包帯をしてあげる」というのは、とてもいいアイディアだなあ、と、思ったものでした。


 いま調べてみたら、現在筑摩書房から出ている版は、私が読んだ初版よりだいぶ加筆されているようです。

 もう一度読まないといけないかな・・・?