こんにちは。
T・たまもです。
今週は、小論文の練習問題として、「ハラスメント」をテーマに取り上げています。
昨日は、加害者を問題と考えるべきだということを書きました。
前提を整理しましょう。
人を攻撃する、というのは主に3つの原因が考えられるだろうと思います。
第一に、相手への憎しみ。
たとえば、相手が自分の大切なものを奪ったとか、自分を陥れた人間であるとか、相手を「苦しめてしかるべき理由」を自分が持っている。
正当な理由の場合もあるし、逆恨みの場合もあるでしょう。
第二に、何らかのストレスにより、自分に余裕がない場合。
だれにも経験があると思いますが、疲れているときや追い詰められているときは、他人に対して意地悪な気持ちになるものです。
甘えられる人に八つ当たりしたり、ちょっと気に触ることがあると怒鳴ってみたり。 ただ、普通はそれが一時の感情の流れで起きることとお互いに了解しているから、言い過ぎた、やり過ぎた、と後悔するわけですよね。
まあ、相手に絶交されて初めて言い過ぎたと気づく人もありますが。
第三に、快楽の追求。
人が苦しむのを見るのが楽しいなんてゆがんでいるもいいところですが、自分の立ち位置が上にあるということを確認するには、人を喜ばせるより苦しめる方が簡単です。 ようするにマウンティングですね。
他人の不幸は蜜の味とも言いますから、だれもこの傾向は持っているのかもしれません。
第二と第三については、ターゲットに選ぶのは自分より弱い立場にある者、もしくは弱いと見くびっている者が圧倒的に多いようです。
自分が返り討ちに遭うと分かっている者はなぜかターゲットに選びません。
あ、見込み違いで倍返しされることはありますよ、もちろん。
そして、これは原因ではないのですが、自分が上記3つの原因で相手にハラスメントをしているという自覚が欠けている場合があると思います。
ひょっとしたら、ハラスメントどころか「良かれと思って」やっていたりして。
相手との信頼関係がどのようなものなのかさえわかっていない、我田引水?
これらの原因要素が様々な割合で絡み合っていると考えると、わかりやすいようです。解決策の提案のヒントになると思います。