T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

秋に実った夏みかんを翌年の夏に収穫して・・・おやつの時間

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八朔羹

 こんにちは。

 T・たまもです。

 八朔といいながら、実際には甘夏みかんのゼリーです。

 ようするに中身を取り出しても大丈夫なくらいしっかりした外皮の柑橘類ならできるということですね。

 果肉がたっぷり、ゼリーでつないでいるというものなので、すごく食べやすく感じます。

 ジョウノウ膜(というそうだが、どういう字を書くのでしょう)や、筋を剥く必要がないからです。

 昔、山口県の萩に行ったとき、お屋敷町のあちこちに、夏みかんがたわわに実っていました。

 晩秋でしたから、収穫にはまだまだなんだよね~なんて思っていましたが。

 今回、ちょっと調べてみたら、秋に実った夏みかんを木成りで完熟させていくと、次の年の新しい実とともに実っているとか。

 だから、途切れることなく次世代につないでいるということで夏代々(なつだいだい)と呼ばれ、武家の屋敷に植えられたそうです。

 なるほど、柏の葉と同じなんですね。

 そして、鏡餅に橙(だいだい)というのはそういう意味だったのか、と、なにやら納得した次第。

 

 もうひとつ。

 以前の勤務校に夏みかんの木があって、年末に収穫して「酸っぱすぎる!」と言っていたのです。

 実は夏みかんは、夏(四月以降)まで待たないと、酸味は抜けないのだそうだ・・・。

 木成り出来ない寒さになるところなら、空気に触れさせないようにして冷暗所で追熟しなくてはいけないらしい。

 いやはや、もっと早く調べれば良かったわ。

 ちょっと待って、そうすると、夏みかんって、花が咲いてから食べるまでに一年以上かかるということですか。