T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

やっぱり時代小説は楽しい。  読書の時間「だましゑ歌麿」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日ご紹介する本は小説。


高橋克彦「だましゑ歌麿」文春文庫

 

 やっぱり時代小説は楽しい。と、改めて思った一冊。

 実在の有名人がたくさん登場するので取っつきやすいです。

 同心・仙波一之進のまっすぐな江戸っ子ぶりのカッコ良さ。

 絵師・歌麿の不思議クンぶりのおもしろさ。

 後の北斎・春朗の青春してる感じも、鬼平の「鬼」ぶりも、イケています。

(ちなみに、フジテレビがテレビドラマ化したとき、やっぱり鬼平は悪役に出来ないんだな~と、苦笑したのを覚えています。)

 登場人物が一筋縄ではいかないところが、リアルなんですけどね。

 ちなみに、一番のお気に入りは一之進の父・仙波左門の大胆不敵な爺様ぶりです。

 ネタバレしてしまうので書かないけれど、善人ゆえに怖ろしいと思った登場人物もいます。

 悪人よりひどいことが出来るから、テロリストなんだなあ、と妙に悲しくなったりしました。

 続編もたくさんあるのですが、それとわかる題名ばかりではないので、私も何冊か読みそびれています。

 これからの楽しみということで。