こんにちは。
T・たまもです。
今日は古典文法の話です。
るらるはうかじそ
すさすしむしえきそんけい
ずはうちけしのず
きかこけりかこえいたん
(「森のくまさん」の節で)
呪文じゃないです。
年末の助動詞接続の歌に続き、今日は助動詞の意味の歌をご紹介しましょう。
助詞・助動詞の意味、というのも、これまた覚えにくい、文法嫌いになる一因です。
たくさん意味を持っている助詞・助動詞が使われた文章なんて、教科書によって違う意味が当てられていることもあるので油断できない。
有名なのが、在原業平の歌、
「月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして」。
ここで使われている「や」という助詞が、疑問の意味なのか反語の意味なのか、未だに決着が付いていません。
どっちだっていいじゃん、どっちでもいい歌だし・・・と言いたいのはやまやまですが・・・。
話がそれました。
いずれにせよ、この意味だあの意味だと議論するためにはまずはその助詞・助動詞がどういう意味を持つのか知らなくてはなりません。
で、このような助動詞の意味の歌が登場するわけです。
いろいろあるんですよ。
私はこの歌を選びました。
最初の「る・らる」は「受け身」「可能」「自発」「尊敬」の意味を持ちます。
文脈によってどれかの意味になります。
現代の「れる・られる」に当たるので、比較的わかりやすいですね。
2行目の「す・さす・しむ」は、「使役」「尊敬」。
「ず」は「打ち消し」。
「き」は「過去」、「けり」は「過去」「詠嘆」。
4番まであります。
今日は1番でした。