T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

願書から性別欄をなくしたら

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日もみちくさ。

 「都立高校の入学願書から性別欄をなくすことになった」

 というニュースを先週、新聞で読みました。

 全国で唯一、男女別定員のある東京都。

 と、ここのところ突き上げを食っていました。

 男女別定員も近々廃止されるらしい。

 これでやっと人並み?

 知らない方は思うかもしれません。

 が、これは新しい悩みの種になるんだろうなあ、と言うのが私の感想です。

 第一に。

 私立の学校への影響はどうなんだろう、ということ。

 そもそも。

 何でもトレンドをいく東京都で、なぜ男女別定員が残っていたのか。

 記事によれば、

「私立の女子校が男子校の2倍もあるから」

 なんだそうです。

 へー、そうだったんだ。

 このことだけでなく、東京都では、私立学校に気を遣った制度はたくさんあります。

 私立は「つぶれる」と言うことがあり得る民間企業ですからね。

「在籍生徒の安心安定」が大切。

 とは口実で、

 本当は「将来役人が天下りする道の安心安定」

 と言う噂がありました。

 噂に過ぎなかったという事かしら。

 さて、第二に。

 男女別定員をなくせば、当然、入学する男女の数に差が生じます。

 差が大きくなりすぎれば、クラス分けに影響するでしょう。

 昔、めずらしく男女別定員のない某都立高校で、女子35人男子5人みたいなクラスを作ったら、男子が萎縮して「だめになっちゃった」事があったと聞きました。

 他県ではどうやってバランスを取っているのかしら。

 第三に。

 実際に願書を受け付ける高校側の実務。

 男子の列と女子の列で受け付けていたけど、どうするのでしょうね。

 たぶん、先ほども書いたようにクラス分けの事があるから、受験者の性別ははっきりさせておくでしょう。

 調査書に書いてある性別で願書を分けるのでしょうけれど。

 合格した後の書類には性別を書かせるのでしょうか。

 いずれにせよ、現場の方々の負担が増えませんように・・・。