T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

「私の好きな言葉」

こんにちは。

寒いくらいの雨模様で、昨日作ったソーキ汁のあたたかさが、うれしいT・たまもです。

 

ワタクシ系作文の続きです。

今日は、「座右の銘」「生活していく上での心がけ」というようなお題に関しての注意です。

 まずどういう言葉を選ぶかという問題。
 高校生くらいだと、「好きな言葉」というと、つい「ハッタリ」とか、「一発勝負」とか、特に男子は書きたがるもの。
 でも、まずは「進路作文」は「自己アピール」であると、最初に釘を刺しておかなくてはいけません。(刺しても「ハッタリ」と書く子はクラスに2人くらいいますが)

 暗黙のルールとして、「ひたむきさ」「前向きさ」「正義感」「純粋さ」「さわやかさ」等で答えていく作文が正解だということ。
 なぜ、と聞く面倒な子には、「試験官は、高校生にはこうあって欲しいという願望があり、それに受験生は応えるべきである」と言ってあげましょう。
 ルールに沿っていれば、ことわざでも四字熟語でもドラマのセリフでもかまわないと思います。

 次に、その言葉にふさわしいエピソードを選ぶという問題。
 「ひたむきさ」をアピールできる「なせばなる」という言葉を選んでおきながら、それを体現したエピソードが、「努力の結果失敗した」というのは、どんなによい経験だったとしても、一般的には選ぶべきではありません。どうしてもその経験を書きたいなら、言葉の方を「麦は踏まれて強くなる」等にするべきです。
 
 400字から600字くらいの分量であれば、言葉は1つ、エピソードも1つ。
 作文であれば、エピソードを生き生きと描写することで、選んだ言葉が生活の中で実践されていることを試験官は読み取ります。

したがって、言葉とエピソードが呼応しているのは必須条件です。