こんにちは。
T・たまもです。
先週の続きです。
学校の先生が不足しているのは、夏休みに出勤必須になったのと、免許更新制のせいじゃないか、という仮説をお話ししました。
昔、都立高校には、他県の先生からうらやましがられる「研修日」(自宅で勉強できる日)という制度もありました。
研修日があるからって、わざわざ他県から応募してきたという人も毎年いました。
東京の私立の学校は東京都の給与体系や研修日制度などを参考どころか模倣していたようです(私立の先生から聞きました。今や、私立の方が憧れの存在。ブラックな私立も多いけどね。)。
それが、学校の週5日制になっていくのに伴い(というか、それを口実にどさくさにまぎれて)都立高校には研修日も夏休みもなくなって、教員はフツーの公務員(4週8休)となりました。
そのうち在校時間の調査とかがあって、それなら残業代は出るようになるのかなと思ったら・・・。
どうやら調べている人たちが思っていたより、教員は学校にいて仕事をしていたらしい。
タイムカード管理だけ残って残業代はうやむやになりました。
考えてもみて下さい。
そもそも教員になろうなんて言う人は、
1、ボランティア精神に富んでいる働き者か、
2、安定志向のナマケモノ。
出世にはあまり興味がない人が多い。
働き者はやらなければならない仕事であれば、自己犠牲はいとわない。
一番やりがい搾取しやすい人種かも。
ナマケモノは自分を安く見られるのは業腹なので、仕事はきっちりする。
プライドは高いの。
とすれば。
「休み取りホーダイ」
だったから、
「定額働かせホーダイ」
が成り立っていたわけです。
「休み取りホーダイ」
がなくなったら、ナマケモノは教員に応募しなくなるし、働き者は休職に追い込まれるわけですよ。
まして、更新しなきゃいけないんじゃ「免許」の価値も落ち、そもそも免許を取ろうという人もさらに減るでしょう。
やんぬるかな。
免許更新がなくなって、どれほど戻ってくるかしら。