T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

学校のチャイムの音、覚えてますか?

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日は、みちくさ。

 学校のチャイムの音、覚えてますか?

 たしか、あれはイギリスはウエストミンスター宮殿のビッグベンの鐘の音を模したというメロディー。

 キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。

 ちゃんと聖書由来の歌詞もあるそうです。


All through this hour
Lord, be my guide
And by Thy power
No foot shall slide.

全ての時をとおして
主よ 導きたまえ
汝の御力によって
迷いは消え去る

 

 たぶん、日本中ほとんどの学校でこのチャイムが使われているのではないかと思われます。

 何でも戦後、新しいチャイムを考えるにあたり、このメロディが採用されたとか。

 孫引きになりますが、坂本龍一さんは「一番良くない音」としてあげていたのだそうです。

 人間が作った音にはあまり良い音がない、という話の流れの中でだそうですが。

 良い音かどうかはさておき、私にとっては懐かしい音です。

 好きかといわれれば、さて、好きとは言えないけれど。

 戦前は小使いさん(もう死語ですね。用務員さんに当たります)が、学校中をベルを鳴らして歩いたそうです。

 ちなみに、私はその経験があります。

 いやいや、戦前に学生だったわけではありません。

 なぜそうなったかは覚えていないのですが、チャイムが使えなかったことがありましてね。

 そこで、体育科が持っているベル(聞いたことありますか、長距離走などであと一周の合図に使う手で振って鳴らす鐘)をチャイム代わりに先生が鳴らして歩いたのです。

 職員室で「戦前みたいだね~」と、戦前も知らないのに話していた記憶がありますよ。

 さて、さらに。

 私はある学校でノーチャイム制も経験したことがあります。

 結論から言うと、私はダメでした。

 45分授業という半端な授業時間のもあったでしょう。

 が、授業をしている自分があんばいして授業を止めるというのがこんなにも大変なことだったとは、初めて知りました。

 ノーチャイム制というのは、生徒自身が自律の精神と習慣を養うために採用されるモノだと思っていました。

 だけど、生徒は自律するのではありません。

 先生に授業をやめるタイミングをお任せするのでした。

 もっとも、時間を越えて熱弁を振るっている教員には「先生、終わりの時間だよ」と教えてくれます。

 早く終わっても「まだ時間ありますよ」とは教えてくれないのに。

 自律の精神を発揮、していたのでしょうかね。