こんにちは。
T・たまもです。
昨日のコンマとピリオドの話のつづきです。
そういえば、テンのつけかたで悩むのを珠数屋に馬鹿にされて、復讐した戯作者なんてはなしがありました。
近松門左衛門でしたか。
で、作文指導は基本的に縦書きの原稿用紙で始まります。
当然、テンとマルで書くように指導します。
まあ、高校生なら、ふつうはテンとマルで書くようになっているでしょう。
書く位置(句読点は一番上のマスに書かないとか)のルールをわきまえていないことが時々あるくらいです。
入試の作文・小論文は、最近横書きも増えてきました。
マス目はありますから、コンマやピリオドとはちょっと相性が悪い。
なによりも、横書きでコンマやピリオドを使っても減点されることはないでしょうが、縦書きでコンマとピリオドを使えば間違いなく減点されます。
混ぜて使えばなおさらです。
横書きでも混ぜたら減点されるでしょう。
文体統一が原則であるように、一本の作文の中ではひとつのルールでやっていくのがマナーです。
ここまで書けば、私がコンマやピリオドを無視してきたわけがおわかりでしょう。
「横書きではコンマとピリオド」
を教えれば、まちがいなく混ぜて書く生徒が続出します。
内容で勝負させたいのに、こんなところで減点させたくはありません。
「横書きはアラビア数字だが、単語の中の数字は漢数字(四字熟語とかね)」
「縦書きではアルファベットは寝かせるが、頭文字なら縦書き(EUとかね)」
というのも手強いルールもありますしね。