T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

テーマ型小論文、ふたつめのお題は「将来の夢」

こんにちは。

T・たまもです。

 

 今週は、テーマ型小論文のお題と、その対策について考えています。

 今日は、「将来の夢」というお題について。


 これは、「未来の私」とか、「10年後」とかの題で出てくるときもあります。
 「高校生活」よりさらに、ワタクシ系作文のフリをしていることがあるので要注意です。 

 何回も書いていますが、進路作文・小論文は自己アピールです。
 志望校の試験官に、「この子ならウチでしっかり勉強して、いい学生になるだろう」と思わせなければ、どんなにうまい文章を書いても座布団はもらえても点数はもらえません。


 と、口が酸っぱくなるほど注意しても、クラスに2人くらいは
「私の将来の夢は、ステキな夫と可愛い子供に囲まれた温かい家庭を作ることです」とか、

「10年後には仕事を辞めて玉の輿です」とか、昭和な文章を綴ってくる子がいます。
 卒業文集なら良いのですが。気をつけましょう。

 

 問題提起は「将来、志望校で勉強したことをどう生かしたいか」。
 それを、自分の経験、実績を根拠に、「この学校で勉強したことをこのように生かしていく」と、意見=結論づけるということです。
 
 構成としては、
1、自分が今後勉強したい、活躍したいと思っている分野について説明。
2、1の分野に適性がある、または意欲があると証明できるような体験談。
3、2によって身についたこと、または痛感したこと
4、その結果、現在考えている将来設計、決意表明
というのが基本となるでしょう。


 1については、志望動機と重なる部分も大きいと思います。同じ事を書いたらつまらないとかいって、志望動機と違うことを書いたらダメですよ。


 2については、基本的には高校生活の中から体験を選ぶことになります。小学校、中学校の時の話は、高校生活に語るべき事がないのかと勘ぐられる可能性もありますから、高校でも続いていることでない限り、避けた方が無難でしょう。


 3については、志望進路に関係があることを書きましょう。


 4は、3を受けますので、さらに具体的に。少々大風呂敷でも、高校生らしい純粋な、それこそ夢で良いと思います。