T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

「大切な人」

こんにちは。

久しぶりに和服を着てお稽古に出かけたら、やっぱり雨に降られたT・たまもです。

 

今日は、「目標とする人」「印象に残っている出来事」というようなお題で作文を書くときの注意です。


 「尊敬する人」というのは、面接ではあまり聞いてはいけない質問なので、されることはあまりないと思います。

 しかし、今までどんな人とどんな人間関係を作ってきたのか、というのは、その子の人格形成を知るうえで、有効です。

 

 繰り返しますが、「進路作文」は「自己アピール」です。
 また、試験官は、高校生にはこうあって欲しいという願望があり、それに受験生は応えるべきであるというのも、前提です。
 つまり、単に自分に影響を与えた人ではいけないのです。
  
 まず、どういう人を選ぶか、という問題。
 家族、先生、友人、先輩、後輩、コーチや塾講師、習い事の仲間、などから、「なりたい自分」に影響がある人物。

「尊敬」でも、

「共感」でも、

「感謝」でもいいと思います。
 好きなアーティスト、スポーツ選手などを選ぶ子もたまにいますが、ある意味表面上しか知らない人を選ぶのは、リスクが大きいです。
 また、女子では、彼氏のことや彼との恋バナを書いてくる子がいますが、これはやめさせた方がよろしい。「だって、一番大切なんだもん」と、言ったって、ねえ。

 次に、どういうエピソードを選ぶか、という問題。
 その人との関わりの中で、

「この人のようになりたいなあ」

「この人には負けたくないなあ」

「この人のおかげなんだなあ」

「この人と出会えてよかったなあ」

と、自分が励まされるような感動を味わった体験がよいでしょう。
 たとえば、「母がいつも弁当を持たせてくれる、感謝している」

ではなく、

「試合の日の弁当がカツ丼だった、友人が『お前のこと思ってくれてるんだね』と感心していた、そんな思いやりをもつ人間に私もなりたい」

のような、具体的な体験がベターです。