こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は、実用書。
ことし、上野の博物館で、「きもの展」がありました。
コロナ騒ぎで開催が延期されましたが、ホント、開催されて良かった。
予約制になったおかげで、とても余裕を持って見学できて、これからもこうして欲しいと密かに思ったのは私だけではないでしょう。
鳥獣戯画展のときは、展示室に入るまで二時間待って、中でもみくちゃになって、やっと展示物の前まで出られたと思ったら「立ち止まらないで」とせかされ、マジで死ぬと思いました。
あの日は、午後八時までの展示が十時頃まで延長されたのではなかったかしら。
学芸員さんたちの顔が引きつっていましたよ。
閑話休題、予習になるかなーと思って読んだのがこの本です。
まあ、きもの関係の本はいろいろな方が出していらっしゃいます。
が、だいたいが現代着物を着る上での知識としての歴史か、着付けの仕方がメインなので、トリビアにしかならないような話は、はしょられていることが多いのです。
日本の歴史的な衣装の知識を得る本としては、八條忠基さんの「素晴らしい装束の世界」というとても良い本があります。
ですが、これは一般のきものではありませんので、歴史や国文学に興味のある人ならともかく、あまり現代の和装の参考にはなりません。
ということで、歴史から常識まで網羅しているこの本は、すごく勉強になりました。
きものに興味のある方はぜひご一読ください。