T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

フェチにもいろいろありますが その1

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日はみちくさ。

 

 私は、布フェチです。

 気づいたのは、実は最近のこと。

 私は小さい頃から手芸が好きで、大きくなってからは簡単なものであれば、子供や自分の服も縫うことがあります。

 母も、お針子だったので洋裁はお手の物、要望すれば何でも作ってくれました。


 生地屋さんで布選びをするのは至福の時間でした。

 たぶん、母もそうだったのだと思います。

 結果、縫う予定の服の生地だけでなく、必ずと言っていいほど数種類の生地を買いました。

「これは今度ブラウスでも作るのにちょうどいいわ」

 「あら、この生地がこの値段なんて滅多にないわよ」

 かくて、生地の在庫はどんどん増えていく。

 実家を建て替えるとき、生地の処分がとても大変でした。

 知人に譲ったとき、「こんなに上等の、ホントにこんなにもらっていいの?」と、心配されたほど。

 

 縫い物をするとき、最も緊張するのは生地を裁断するときです。

 間違ってもやり直しがききませんから。

 デッドストックの生地なら、買い直すのも不可能だし。

 私は粗忽者であり臆病者なので、型紙をおいてあっても、なにか間違っているのではないかとためつすがめつします。

 二回に一回は型紙を置き間違えているのだから油断はできません。

 母がやたらと必要より多く生地を購入していたのは、きっとこの緊張を和らげるためだったに違いない。

 つづく。