T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

美男美女が波瀾万丈な・・・ 読書の時間「王妃マルゴ」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日ご紹介する本は小説。

 

アレクサンドル・デュマ王妃マルゴ(上)(下)」河出書房

 

 デュマといえば、「モンテ・クリスト伯」が、ちょっと前にテレビドラマになっていましたね。

 ディーン・フジオカが、案外原作の主人公に似ていて、良かった。

 お話は、ちょっと、そこ変える?という感じでしたけど。

 今、デュマの作品の一覧を眺めていて思いました。

 もしかすると、デュマが一番私好みの作品を書いている人かもしれません。

 美男美女が波瀾万丈な人生を送るめくるめくドラマ・・・

 で、話を「王妃マルゴ」に戻すと、デュマの歴史小説の最高傑作は、「三銃士」ではなくこの「王妃マルゴ」なのだそうです。

 解説によると。

 歴史を良く歴史を良く知らない人間からすれば、どこからどこまでが史実なのかフィクションなのか、さっぱりわからない。

 しかも、キャラクターが実在した人たちなので、一般的に持っているそれぞれのイメージににばっちりはまって、

「ああ、この人ならやりかねない」

と、言動の一つ一つに納得してしまう。

 カトリーヌ・ド・メディシスなんて、主人公を食う勢いの強烈さ。

 ところで、主人公のマルゴ、この奔放な美女ですが。

 なんといっても圧巻は恋人の生首に口づけする場面。

 「サロメ」も、「赤と黒」もそうですが、作家がチカラを入れているのがわかります。