T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

型から出るのは難しい・・・おやつの時間

打ち菓子

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日は久しぶりにおやつの時間。

 和菓子のなかでも「干菓子」と呼ばれるジャンルがあります。

 「生菓子」に対する語だと思います。

 水分が少ないので長持ちするのです。

 冷蔵庫のない時代、生菓子は作った当日食べるのが当然、果物だって数日で傷み始めたでしょう。

 が、干菓子はドライフルーツや木の実みたいなもの、うまくすれば半年は保ちます。

 打ち菓子は砂糖そのもの、もしくは砂糖を混ぜた粉を固めたモノ。

 木の型に詰めて、型を調理台にカンと打ち付けると、詰めた粉が形になって出てきます。

 だから、打ち菓子。

 木で出来ている型、と言っても、知る人ぞ知る型でしょう。

 そうですね、羽子板の形の板の、羽根を付く場所に、彫り込みを入れてある、と言えばイメージが伝わるでしょうか。

 菓子の厚みによっては二枚合わせにする型もあるようです。

 これがね~、意外に難しいのですよ。

 テキトーに詰めると、出した瞬間に形崩れ。

 しっかり詰め込みすぎると何回打ち付けても出てこない。

 やっと出てきたら、乾燥させた後歯が立たないくらい固くなる。

 プロのお菓子屋さんなら、粉の詰め方も一定量を同じ圧力で詰め込むので、固すぎず柔らかすぎず、ほどよい口溶けに出来上がるというわけです。

 素人向けにはひとつ用の型もあります。

 小さいプリン型みたいなの。

 昔陶器製の型が京都で売っていました。

 でも、かえって出すのが難しそうだなと思った記憶があります。

 以前あるお教室で入手したシリコンの型の方が出しやすい。

 火を使わないで出来るお菓子なので手軽で、しかも意外性があって結構喜ばれたりします。

 ちなみに、画像の打ち菓子の型は樹脂製です。

 素人が使うには清潔で安心です。