T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

着物フリークにとっては聖地みたいな・・・読書の時間「着物を楽しむ教科書」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 お正月早々、大変なことになっていますね。

 被害を受けた皆さまには、心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。

 

 さて、今日ご紹介する本は実用本。

 

池田由紀子監修「着物を楽しむ教科書」ナツメ社

 

 池田由紀子さんは池田重子さんのお嬢さん。

 故・池田重子さんは、時代布と時代衣裳池田の店主。

 IKKOさんが良くこの方のコーディネートで着物をお召しです。

 池田由紀子さんは、お店を継いでおられます。

 着物フリークにとっては聖地みたいなお店ですが、残念ながら私は訪れたことがありません。

 たしか「美しいキモノ」かなんかのYoutubeで、由紀子さんのお顔を拝見した記憶がございます。

 お母さま似の上品な方でした。

 で、肝心の本です。

 私もキモノ本はよく読みます。

 キモノ初心者のころは着付けからコーディネート、着こなしや染織まで、ずいぶんあさりました。

 この本は周りにキモノに詳しい人がいない、現代の若い方向けと言う感じです。

 でも、知識だけはそれなりの私でもすごく勉強になりました。

 本当にわかりやすく体系立って書かれていると思います。

 現代の和服は、近代以降の洋装化の波にもまれ、太平洋戦争の荒波にのまれ、戦後のキモノ離れと高級化の波に翻弄されて、さまざまなルールが乱立しています。

 冠婚葬祭や茶道のようなフォーマルな場面は別にしても、謎にしか思えないルールも数多い。

 まあキモノ業界自体がアップデートしていないということかもしれませんけど。

 でもね、キモノは楽しいの。

洋服だって本気でおしゃれしようとすればファッション雑誌のお世話になるじゃありませんか。

 若いうちなら若気の至りもまた楽し。

 キモノ沼にはまる人がもっと多くなると良いな・・・と思う私なのでした。

搗きたてにお醤油を垂らして・・・

雪のような餅

 

 あけましておめでとうございます。

 T・たまもです。

 先年中はお世話になりました。

 今年もほそぼそぼちぼちやっていきます。

 なにとぞよろしくお願いいたします。


 冥土の旅の一里塚と言えど、というか、だからこそ年越しはめでたいのだと最近思うようになりました。

 年越しと言えば、

「かさこじぞう」

の昔話をご存知ですか。

 大晦日の日、おじいさんは大歳の市に笠を売りに出かけます。

 1つも売れずに雪の中を帰る道、六地蔵に笠をかぶせてやります。

 「年越しの金を稼げなかった」

とわびるおじいさんに

「お地蔵さんに功徳を積んだ」

と、褒めるおばあさん。

 いつもと同じ夜を過ごす二人は、さっさと寝てしまいます。

 夜中に六地蔵が餅や酒やもろもろのごちそうを運んできて、おじいさんとおばあさんは嬉しいお正月を迎えることが出来ましたとさ。

 そのとき歌うのが、

「雪のような餅食って、油のような酒飲んで、お正月はいいもんだ」

という歌。

 大好きな歌です。


 閑話休題

 雪のような餅といっても、実際にはお米の色がありますから、ほんの少しクリーム色がかっています。

 我が家ではお正月のお餅だけは、餅つき器で搗きます。

 もう20年以上になるでしょうか。

 確認したら97年度製。

 四半世紀!

 地域の餅つき大会で、つきたてのお餅の美味しさに、

「私も餅つき器買う!」

と買ったもの。

 年に一度しか出番がないとはいえ、もはやアンティークです。

 最初のうちは丸めて並べていましたが、柔らかすぎて結局みんな仲良くなってしまって、往生しました。

 最近は「のし餅用の袋」(こんなのがあるんですよ)に入れて、のしています。

 運びやすいのよ。

 娘の所にも配るので、3キロくらい搗きます。

 杵つきの餅には負けるでしょうが、もち米が良いとお餅も美味しいんです。

 それでも、買うより安いと思う。

 搗きたてにお醤油を垂らして・・・。

 日本人の至福です。

ルンバとスマホとチャチャチャ?その2

 こんにちは。

 T・たまもです。

 先週の続きです。

 やっとこさスマホでの設定をしたあと、ルンバ本体とスマホの連携がうまく行かないのでふたたび途方に暮れたところまでお話ししました。

 さて翌日です。

 ルーターは、色々調べた結果、なんとかつなげることが出来て、ルンバと私のスマホが連携したのでした。

 嬉しくて、つい、、ルンルンなんて名前をルンバにつけてしまいましたよ。

 で、とにかく試運転。

 ドキドキしながらCleanボタンを押してみると・・・

 出発したルンバは、70センチ直進。

 家具があるので反転し、斜め50センチ先のマッサージ椅子の足に乗り上げて空転。

 それを2回繰り返して、ホームに戻りました。

 その間4分間。

 お掃除したのは70センチ四方、じゃなくて70センチ三角。

 しばらく待ってみましたが、再開の様子なし。

 オイオイ、リビングも和室もマッサージ椅子の両側に広がっているんですけど?

 ロボットは自分で判断したことには頑固です。

 理由も言ってくれません。

 「セッテイサレマシタ」とかは言ってくれたのに。

 人間様がいろいろ忖度しないとダメなようです。

 うーん、設置場所が気に入らなかったのかな・・・

 なにしろ、条件が厳しい。

 wi-fiが良く届くところにしろ、だけではないのです。

 壁にピッタリつけて、とかね。

 左右は50センチずつ、前は120センチ空いてるところにしろとか、ね。

 そんなスペースのある家ならルンバなんか買わないで家政婦さんを雇うでしょ!

 と、思うのは私だけでしょうか。

 それとも、みなさん、ルンバのご機嫌を取るために条件に見合うように場所を作っているのでしょうか・・・

 それをするだけで片付けにはなるな・・・。

 そういえば、すでにルンバを導入した知人達は口をそろえて

「ルンバがひっかからないように、床にものを置かなくなった」

と言っていたけれど。

 それってつまり、ルンバのご機嫌取りだよね・・・。

ルンバとスマホとチャチャチャ?その1

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日はみちくさ。

 以前、本気で家の片付けを始めた、というお話をしたかと思います。

 

 ついに、ルンバが稼働する日が来ました。

 苦節1年、暑いと言ってはエアコンの効かない部屋は片付けず、寒いと言っては手が冷たくなるのが嫌で片付けをせず、処分するモノを玄関に積み上げてはなかなか捨てに行かず、怠け怠けやっていました。

 が、なんとかルンバがのびのび働けそうな感じの床になりました。

(あくまで当社比)

 早くしないとまた床に色々ちょい置きされてしまうので、ほこりをかぶったルンバにも雑巾を掛け、電源を差しました。

 トリセツを見てみると、電源を差したあとは充電しながらアプリをダウンロードして登録およびいろいろ設定せよと書いてあります。

 ロボットに指示するにはスマホが必需品のようです。

 アプリのダウンロードまでは、できました。

 その後が大変。何回やってもコード番号を受け付けてくれません。

 旦那に助けを求めたら、

「使わなきゃ良いじゃん」

 と、けんもほろろ

 公式サイトもお助けサイトもここでつまずく人は問題外の外のようです。

 仕方がないので、近所の家電量販店に走りました。

 もう最初からここに来れば良かったという親切なスーパーマン達。

 結局、私のスマホが経年劣化で体力がなくなっているのが原因だったのでしたが、応急手当でなんとか登録完了。

 餅は餅屋ですわ。

 足向けて寝られません。

 もう二度と夫には頼るまい。

 こうやって夫婦のコミュニケーションは減っていくのね。

 家に帰ってルンバとスマホを連携させようと設定を始めましたが・・・。

 wi-fiとの接続がうまくいきません。

 どうやら、ウチのルーターではだめなようです。

 ・・・マジか・・・。

 本体スイッチでお掃除だけは始められるみたいなので、充電完了したらとりあえず稼働してみたいと思います。

 なんだ、それならもっと下位の機種でも良かったじゃん・・・。

 つづく。

ビミョーなお年頃、だから・・・読書の時間「妙齢美容修業」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日ご紹介する本は、エッセイ。

 たぶん。

 

辛酸なめ子「妙齢美容修業」講談社

 

 妙齢の美女、といえば、まあ時代によって感覚は違うでしょうが、

「人生で一番きれいな時の女性」

というイメージが私にはあります。

 辞書を引いたら、「妙」というのは「若い」と言う意味で、「妙齢」だけで結婚適齢期くらいの女性を指す言葉のようです。

 そういえば妙齢の男子とはあんまり聞かないな。

 でも、昨今はビミョーなお年頃、だから「妙齢」、というのも市民権を得てきた意味のようです。

 まあ、結婚適齢期というのも死語になりつつある世の中だもんね・・・。

 と、前振りが長くなりました。

 この本の「妙齢」も、若さだけでは突っ走れなくなったお年頃のなめ子さんの、さまざまな美容法についての考察なのでした。

 なめ子さんはときどき雑誌などで写真も拝見しています。

 少なくとも写真で見る限り、色白のお肌とおかっぱの黒髪が美しい大和撫子な感じの方です。

 聞いた話では女子校育ちのお嬢様・・・。

 巻末の壇蜜さんとの対談写真も、色白さは秋田美人の壇蜜に引けを取りません。

 色気はまあ勝てるわけないよねということで、本の内容なんですが。

 漫画家、だからというばかりではありません。

 ウケを狙っているのか、真面目なのか判断がつかないところが辛酸なめ子の本領発揮と言うべきでしょう。

 体操とかマッサージとかサプリとか化粧品とかではない、芯から美しくなるための美容法列伝。

 個人的に大ウケしたのは

「引っ越し美容」と

「なで美容」です。

 「花粉美容」も面白かった。

 「バイオリズム美容」も、ちゃんと研究したら良いのではないかと真面目に考えてしまいました。

 スピリチュアル体質のなめ子さんは、デトックスと、他力本願の威力をよく知っているんだな~と思いました。

 結局は、美とは奪うモノなのかも・・・(何から?何を?)。

「山装ふ」 という季語がありますが

もみじ園

 こんにちは。

 T・たまもです。

 先日、紅葉狩りに行ってきました。

 ちょっと遅いかなと思ったら、ばっちり見頃のタイミング。

 蒼天はあくまで高く、木々は色とりどりに美しゅうございました。

 「山装ふ」

という季語がありますが、通る道筋もまさにそんな感じでした。

 画像は御殿場にある、さる宮様の旧邸だったという公園。

 その名ももみじ園と名付けられた庭園の一角です。

 ちなみに、あじさい園とつばき園という一角もありました。

 母屋の前には大きな桜の木も。

 四季折々楽しめるようになっているのね・・・。

 こんな大きなお庭というか山、宮様クラスでないと管理できないよね・・・

と、ぼやく庶民なのでありました。

 紅葉の赤はアントシアニン、黄色はカロテノイド、茶色はタンニン、そして常の緑色はクロロフィルの働きと言います。

 大自然のしくみはまことに神業なのですね。

おせち料理、作りますか?  読書の時間「有元家のおせち25品」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日ご紹介する本は、お料理本

 

有元葉子「有元家のおせち25品」メディアファクトリー

 

 おせち料理、作りますか?

 買いますか?

 我が家で作るのは紅白なます(母直伝、砂糖と酢同割りの簡単なやつ)とたたきごぼう(この本のレシピです)と肉団子(奥薗壽子さんの子育てごはんレシピ)と煮しめ(コレはまだ毎年試している)。

 最近、黒豆(試行錯誤の結果この本のレシピに落ち着きました)。

 あ、お餅もつきます(餅つき機が)。

 お雑煮のおつゆ(旦那の実家風)も、旦那がこさえる。

 あら、こうしてみるとけっこう作ってますねえ。

 これらに加えてかまぼこ(いつもより高いやつ)と伊達巻き(最近は生協)と松前漬け(同左。食べるときに帆立と海老を足して八宝漬けにします)を買います。

 そして、その年気に入った一重のお重をお買い上げ。

 なだ万とか、たん熊とかね。

 だって、ほんの少し欲しいちょろぎとか、ゆり根とか海老の鬼殻焼きとか、諸々の口取りは作るとなると時間も量も予算も膨大に必要なんだもの。

 そして、すべてをシャッフルしてウチのお重に詰めます。

 これですべて手作りした感が出るというしかけ・・・。

 旦那は「来客がないんだからそんな高いの買わなくても・・・」と言いますが(意味なくカニを取り寄せるくせに)、そういう問題ではありませんわ。

 って、話がそれました。

 私はお料理教室で、いちおうおせちはひととおり作ったことがあるのです。

 でも、結局家でも作るのは限られたモノだけです。

 作りやすくて、売れ行きが良いモノ。

 それぞれのお宅で違うんでしょうね。

 ということで、有元さんちのおせちは料理研究家の作るモノだからと言うだけでなく、文字通り有元家のお正月、売れ行きの良いモノばかりなのだと思います。

 どれも美味しそう。

 いや、作ったものは皆美味しいんですけど。

 そして、副題にあるとおり、

「おせちには和食の基本のすべてがある」

ので、がさつに作ればふだんのお総菜なのでした。

 昆布巻きなんて、おせちだから巻く気がしますわ・・・。