T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

小論文練習問題 「少子高齢化」その3

 こんにちは。

 T・たまもです。

 先週の続き、少子高齢化をテーマにした練習問題です。

 

 今日は 少子化に伴う問題について。
 実は少子化に関しては、「将来の労働力が不足するだろう」という悲観的な予測以外、財政的な問題も人手不足問題も起きません。


 「将来の労働力が不足するだろう」という問題を解決するために少子化を根本的に解決に導くような方策は以下が考えられます。
①出産の環境を整える
②育児の環境を整える
③出産・育児にかかる費用を下げる


 ①は、産休育休の充実、婚活の公的支援などが考えられます。
 ②は、保育園の増設や長時間労働を解消して育児参加しやすくすることなどが考えられます。
 ②は、教育費や子どもの医療費を無料にするとか、子どもがいる家庭の税金優遇などが考えられます。
 が、これらの方策はかえって財政への圧迫や人手不足を招くことになります。
 そして、今挙げたような方策が実施できたとして、少子化が止まるとは限りません。


 つまり、国や自治体にとってはコストパフォーマンスが非常に悪いというか、もとがとれるまでものすごく時間がかかるというか、投資効果があるのかどうかも怪しい、後回しにしたい問題です。
 個人にとっても緊急性に乏しい問題です。
 「将来国に税金を払う労働力にするため」「将来高齢者のお世話をするため」子どもを産もうという人は、今どきの日本には少ないでしょうし。


 だとすると、少子化に伴う問題というのは、実は労働や福祉の問題のひとつなのかもしれません。