T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

読書の時間 「いくさ世にいのち支えて」

 こんにちは。

 T・たまもです。 

 今日ご紹介する本は、ノンフィクション。

 沖縄関連で勉強したうちの一冊です。

 ただ、調べてみたらもう絶版の模様。

 そうですね、私が読んだときもマイナーな出版で、図書館だからあったようなものだったものね。

 

武田英子「いくさ世にいのち支えて」ドメス出版

 

 当たり前ですが、戦時中だって助産婦はいたんですよねえ。
 そうして、苦労して取り上げた赤ん坊が、その後どうなったのか・・・

 守られて成人したのか、それとも「自決」したのか、殺されたのか、爆弾で死んだのか。

 おそらくは成人せず死んだ子どもの方が多かったのでしょう。
 出産をした者なら、見た者なら、「命が尊いものである」ということを理屈抜きで理解できるのではないかと思います。

(今書いていて、昨今は理解してないヒトもいるのかなと思ってしまったけど)


 栗原貞子に「生ましめんかな」という詩があります。

 原爆直後の出産を描いた詩です。

 モデルとなった赤ちゃんは長生きなさってるそうですが、考えてみれば胎内被爆

 

 産むのも生まれるのも命がけなのに、それ以外のリスクにさらされるべきではありません。妊婦さんは、安全でゆったりした環境で出産する権利があると思う。

 なんだかそんなことを考えてしまう本でした。