T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

お雑煮戦争をご存じですか? その2

 こんにちは。

 T・たまもです。

 昨日の続きです。

 

 新婚の私は、夫の実家で美味しいお雑煮をいただきました。

「どうやってスープを作るんですか」

という私の問に楽しそうに答えてくれるお義母さん。

「鶏ガラを3~5羽分、骨が崩れるまで煮出して漉しておくのよ」

「寒いところに置いておけば、日持ちするから、食べるときに薄めて塩と醤油と酒と本だしで味付けするの」

「最近は以前より鶏ガラがやわくて、あっという間に崩れちゃうのよね」

「うわ手間がかかるんだやっぱり」

と聞きながら思う私。

 ハッと気づく。

 これ、美味しいからって私が作るようになったらまずいんじゃね?

 第一に、年末の私の仕事が増える。

 第二に夫の実家に来る理由がひとつなくなる。

 というわけで、

「夫実家のお雑煮は夫実家で食べるべきである。お義母さん以上のモノは作れないから」

 と、全面降伏。

 

以来数十年。

 娘たちは結婚してからそれぞれ自分で作っています。

 料理をするようになった夫も近年自分で挑戦するようになりました。

 私は労せずして自分の家でも夫実家風雑煮を食べられるようになりました。

 めでたしめでたし。


 去年の正月、長女の家に行ったとき、鶏ガラスープがまだできていなかったので、私がぱぱっと私実家風を作りました。

 15分とかからなかったでしょう。

 久しぶりに食べた娘たちは、

 「これも美味しいね~、どうやって作るの、すごく早くできたけど」

 ふっ、臥薪嘗胆、やっと一矢報いたわ。